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R18 BL小説『 ESCAPE』(210)

R18/BL小説 『ESCAPE』

第6章「希望」 
210ページ
更新しました。

*****

僕の顎を捕らえていた指先が、首筋から襟元をなぞり、胸の位置で止まる。


その指先は、シャツの前立ての隙間から滑り込み、素肌を擽るように動く。



「…あ…、」



そうされるだけで、腰の奥深くに熱が生まれるのを感じて、僕は反射的に両手でその手を掴んだ。


唇から漏れる息が、もう乱れているのを隠そうとして、息を呑む。



「感じ易い身体だ。だが、こんな風にその身体に快楽を教え込んだのは、私だ。」



そう言って、掴んでいた僕の手を振り解き、しなやかに動く指先が、シャツのボタンを外し、


ズボンも下着も全て剥ぎ取られ、全身に散りばめられた所有痕に、父さんの灼けるような視線が注がれただけで、感じてしまう。



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R18 BL小説『 ESCAPE』(209)


『ESCAPE』

第6章「希望」 
209ページ
更新しました。

***

父さんは僕の部屋に入ると、真っ直ぐに、強い陽射しが入り込む、窓を閉め、カーテンを引いた。


射し込んでいた光は遮られ、重苦しくて蒸し暑い空気が部屋の中に澱む。


閉ざしたカーテンの端を両手で掴んだまま、なかなか此方を向かない背中を、

僕はただ縋るように見つめて、父さんの言葉を待つことしか出来ずにいた。


「何故、外に出た?」


父さんはそう言って、ゆっくりと振り返る。


蒸し暑い部屋の温度と、静かに言葉を紡ぐ低い声に、シャツの下でジワジワと汗が滲み始めた。


その瞳を見ることができなくて、俯いた僕へ、父さんはゆっくりと歩み寄る。


一歩足が床を踏むたびに、僅かにギシっと重い音が鳴る。


俯いた視線の先に、父さんの足元が見えた次の瞬間に、顎を掬い上げるように捕らえられ、上を向かされた。


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R18 BL小説『 ESCAPE』(208)

『ESCAPE』

第6章「希望」 
208ページ
更新しました。

**

父さんは、振り返らずに、長い脚でどんどん先に歩いていく。


僕は、ただ父さんに置いて行かれないように、必死に小走りで従いて行くだけだった。


家に着くまでずっと無言で、此方を見ようともしてくれないことに、心の奥底からじわじわと湧き上がるような不安が、段々大きくなっていった。


さっき小さく生まれていた疑問までもが、不安と一緒に溢れ出してしまいそうになる。


それは訊いてはいけない事のような気がして、僕は吐き出しそうな言葉を、何度も喉奥へ呑み込んだ。



ガラリと引き戸を開けて、父さんが先に玄関を入っていく。


後ろから僕は、なるべく音が立たないように戸を閉めて、上り框を上がって行く広い背中を、目で追った。



「…伊織。」



突然、僕に背を向けたまま、父さんに呼ばれて、心臓がドキンと跳ねた。


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R18 BL小説『 ESCAPE』(207)

 『ESCAPE』

第6章「希望」 
207ページ
更新しました。

**

考え込んでいて、父さんがこの階段を上がって来ていることに、全く気付かなかった。


冷ややかに僕を見下ろす瞳が、今度は僕の隣の人に向けられた。



「鈴宮さん、お久しぶりです。」



立ち上がり、会釈をするその人に、父さんは低くて怒気を帯びた声で、



「伊織には、勝手に会わないという約束ではなかったですか?」とだけ返す。



空高い位置にある太陽に、流れてくる雲がかかり、陽射しが遮られて足元に影を落とした短い時間。


さっきまであんなに暑かったのに、冷んやりとした空気が流れた気がした。




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R18 BL小説『 ESCAPE』(206)

R18/BL小説 『ESCAPE』

第6章「希望」 
206ページ
更新しました。

*****

「沙織には嫌われていると、ずっと思っていたんだけど。
でも沙織はこうして君を生んで育ててくれた。僕達のあの日々は嘘でも幻でもなくて、
本当に愛し合ってそれで生まれた命なんだと思えたんだ。」



ーーだから本当に、嬉しかったんだよ。と続けた。



「ふーん、僕には、貴方の気持ちなんて、よく分からないけど。
でも母さんは、貴方じゃなくて父さんと生きていくことを選んだから幸せだったんだ。」


その人は、そうだねと笑う。



「父さんと母さんと僕、3人で幸せに暮らしていたよ。もう貴方の出る幕なんてないよ。」



「前に会った時、君が鈴宮さんをとても慕っているところを目にして、
鈴宮さんが、本当に君を自分の子供として育ててくれていることも分かった。
だから、無理に僕が割って入るようなことは、しようとは思わないよ。」


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